会長ご挨拶


平成27年度をむかえるにあたって


   一般社団法人東北コンクリート製品協会 会長  前田 直之


 東北コンクリート製品協会が発足して2年目を迎えます。発足以降、関係各位の熱心なご指導と多大なるご協力のおかげで、震災からの復興と国土強靭化の最前線で日々活躍するコンクリート製品業界の窓口として、内外から評価いただける団体へと進化しつつありますことに深く感謝申し上げます。1月に当協会とポールパイル協会東北支部、全国ヒューム管協会東北支部の共催で開催いたしました新年賀詞交歓会には、関係諸機関・団体からのご来賓も含めて100名を超える参加者にお集まりいただきました。
 旧団体(全国コンクリート製品協会東北支部)の頃は、長引く建設不況の中、誰もが先の見通せない不安感を抱きつつ、どちらかといえば内向きの活動が中心でありました。そのような中で平成23年3月11日の東日本大震災に見舞われました。
 発災後の混乱と今も消えぬ悲しみを乗り越えて、私たちは故郷東北の復興のために頑張ってまいりました。施工現場の技術者の不足や生コン等建設資材の不足により、現場打ちの構造物からコンクリート製品の需要が急増しましたが、「『コンクリート製品が間に合わないから復興が進まない』とは絶対に言わせない」を合言葉に、業界あげての供給体制づくりを推進してきました。 
 しかし、ようやく本格化してきた復興需要への対応に追われる傍ら、「復興後」の業界にも目を向けねばなりません。生コン需給がひっ迫したからコンクリート製品で、安定したら現場打ちに戻るのではなく、これから本格的な人口減少社会に突入する中で、現場の技術者や熟練作業者の不足を補うためにコンクリート製品にしかできないことを確立し、現場打ちと製品の双方の長所を尊重しながら社会基盤整備に貢献する道を模索すべきです。
 一つには、東北特有の気候風土を考慮しつつ、施工現場における品質レベルと同等以上の品質確保の方策を見出すべく、各発注者、建設業協会、建設コンサルタント協会、それに大学の先生方のご指導を仰ぎながら、コンクリート製品製造工場における基準づくりを進めてまいります。
 また、東北にはまだまだ多くの未利用資源があり、コンクリート製品によって有用物に生まれ変わる可能性もあります。フライアッシュ、各種スラグ等、すでに実用化されているものも含め、東北における利活用の指針づくりを上記の方々と一緒に進めてまいります。
 さらに、今まで整備された社会インフラの保全、更新に対して、製品だけでなく構造物としての長寿命化やメンテナンスの簡素化などの視点から製品業界が貢献できる方策を模索していきたいと考えております。
 そして、それらの信頼関係をこの東北に暮らすすべての皆様と共有しつつ、これからの東北の社会基盤整備のあり方や当協会の進むべき方向について活発に議論をして、実現に向けて努力してまいります。本当の意味でのオール東北、オールPCa(プレキャスト)というにはまだまだ課題も多く、越えねばならない山もたくさんございますが、どうか皆様方の変わらぬ力強いご支援を何卒よろしくお願い申し上げます。